展開のあまりの衝撃に終わった後にしばらく放心しちゃう作品がたま~にありますが、これもまたその一つに。
おかげでプレイ直後の昨日のうちに更新できなかったしw
ストーリーは動画なり公式なりを見たほうが詳細ですが、破滅を迎える地球の最後の恋を描いたいわゆる終末系の物語。
地球外へ逃れるためのエクソダス計画を実現するために高い知能と不老長寿の肉体を持つ新人類として人工的に生み出され、果ては消費されるだけだった少女(実年齢は100才以上)と、その計画による因果で人生を大きく歪まされたワケアリ主人公との逃避行とその結末。
ゲームの体裁はとってるものの、選択肢は一切無い完全なデジタルノベルになっており、容易に予想できるその終着点をどのように迎えるかを見守るだけの作品です。
余分な贅肉を落とした洗練されたストーリーとこの手のゲームでも類を見ないほどのカットを豊富に使った演出は、従来の紙芝居というよりむしろ映画に近い感覚かも。
特にそう感じるのはこの手には珍しく主人公もフルボイスであるだけでなく、ちゃんと対話してるかのようにキャラ同士が向き合った構図を採用してるからでしょうか。
一般的な作品だと登場キャラを横並びに表示する凡庸性をもった、いわゆる立ち絵構成が通常なんですが、edenの場合端的に言うと全編がイベントシーンの一枚絵だけで構成されてる感覚といえば分かりやすいかな。
細かい差かもですが没入感が全然違ってくるし、このいかにもお金と手間が掛かってそうな作品は、思いついてもやれることころはそう無いでしょうね~。
一本道だとか短いとかいう感想もありますが、それでこういう惹きこまれる演出としっかりまとまった作品になるなら全然アリだと思います。
よく比較に出されるefについてはやってないので何ともですが。
あと当然意識してるだろうからほとんどそのものなんですが、モロに新海アニメテイストですね。
「ほしのこえ」とか 「秒速5センチメートル」みたいに、単純な結末だけ見ると救われてないんだけど、そういうことじゃなくて心の行方というか形而上的なものを重視してて、それがまたどうしようもなく悲しいんだけど分かる人には心情的に打たれちゃうアレ。
特にedenは予想してた派手な展開が殆ど無く、穏やかに心の整理をつけていくような内容なもんで、人によっては・・・ていうか友達なんかには「なんだこれ?」って一蹴されちゃいそうですねw
単純に生き延びるってだけの話なら誰も傷つかない選択もあったはず・・・と思いながらも、100年間何も見聞きすることが許されなかった救世主の唯一の願いはささやかでも軽いものでは無いし、最期に語り部となる存在も送り出せた。
魂の救済という部分に感銘を覚えるタイプの人なら相当楽しめるんじゃないかと。
人物の掘り下げやSF設定の詰めの甘さ等も指摘されてますが、確かにその通りなんだけど個人的に核はそこじゃないと思ってるのでかなり満足できました。
泣きゲーとか称されてますが、クサい言い方だけど奇跡も何もないからこそ痛烈に伝わる一つの愛の形という、むしろ綺麗な作品だと思いました。
たまにこういうのに出会えるからこの手のゲームはやめられない。
アニメ化とかしやすそうな構成だし、これは是非やってほしいですね~。
次はSTEINS;GATEやろうかと思ったけど、ちょっと切り替えが追いつかないなこれはw


